その時は不意にやってくる

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グループ展示まっただ中。
 
平日のギャラリーは落ち着いている。
世の中の平日休みが少ない曜日などでは
時たまぽっかりと一人きりの時間が訪れる事もある。
つまらんなぁと言ってはならない。
実はこの時が、とても大事な時間なのだ。
 
否が応でも作品と向き合わざるを得ない。
俺は下手だなと落ち込む?
さっきまで話をしてたお客様の言葉を反芻したり
自分の脳内で思考を整理したり。
そんなこんなで、考えながらもやはりぼんやりと作品を眺めるのだ。

その時は、不意にやってくる。
あれ、と思う。
 
これまで撮影プリントと一連の流れをともにしてきた作品が
急によそよそしくなって。
なんだか他人様の顔つきになるんだ。
自分の姿をもう一人の自分が見つめるような不思議な体験。
デジャビューの逆で、見慣れたものがそうではなく見えるジャメビューだ。
 
作品が翼をもつ瞬間だと、僕は思っている。
飾り観てもらう事で昇華するのだろう。
 
それまでは思い入れもたっぷりあるし
自分が感じている事が正確に伝わらないと苛ついたものだが
そんなのくだらねーなと、消えて楽になる。
 
次にやってくるのは、作品からの要求と言うか訴えみたいな事。
この額じゃない、窮屈だぜ、とか(笑)
言って見れば作品の言い分だ。
しっかり耳を傾ける事が、次につながるのは言うまでもない。
  

 

 

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