「コンタクトプリント」(ベタ焼き)が教えてくれること

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昔から、撮影現像されたネガフィルムは、1枚の印画紙の上にそのフィルムを並べて
上からガラスで押さえつけ露光現像する「コンタクトプリント」をとる習わしがありました。
別名ベタ焼き、ベタをとるとも言います。
 
古くフィルムが大きかった時代はそれがそのまま写真になっていましたが
フィルムサイズが小さくなるに従って、
何が写っているか、それを知る重要なアイテムとなりました。
つまり「インデックス」ですね。
昨今では、サービスプリントにする方や、スキャニングする方が増えております。

恥ずかしながら私のこれまでの偏見(笑)を紹介しますと
コンタクトプリントをやたらに軽視しておりました。
ネガの情報量に比べて、ベタの情報量は少ない。
ベタでセレクトをしてしまうと、良いカットを取りこぼしてしまう可能性がある。
そんな感じです。ネガをしっかり見ようよ、そんな私の哲学も反映していたと思います。

つい最近のこと、毎回ネガ探しに時間を取られることに嫌気がさし、
インデックスをとるつもりでベタを焼きました。
古いネガなどはもうどこに何が写っているかなど把握できませんし、
有用だと。

そこで、ハッと気づきました。
インデックス以上に、コンタクトプリントは多くのことを語りかけてくれることに。
ベタはインデックスであるけれどインデックスにあらず。
感じたことを書き記しておきます。

【1、撮影の時間軸が写り込んでいました。】
時間の流れ、撮影者の心の流れ、コマ間に漂う行間らしきもの。
写真家を読み解く上でべた焼きが欠かせないという事が腑に落ちました。

【2、技術的な情報がたくさん写り込んでいました】
自分の基準で一定にベタをとることで、露光や現像の可否、レンズの性格まで一目瞭然。
(この場合、基準作りが重要で、べた焼きにも技術力が求められます)
結果的にプリントがスムースに、手際よくできると感じます。

ひょっとしたら、アナログプロセスというのは、こういう小さな階段を1歩1歩登ることの中に
何かがあるのかもしれません。
効率化の元に零れ落ちた何か。
たとえそれが単なる思い込みにすぎなくても、その階段を飛ばすことより
しっかり踏みしめて登る、「Monochrome Days」はそこに注力したいと
改めて決意した次第です。

同時に先日より書き進めている「ライカでモノクロフィルム撮影の講師をしました」の続きに
『拡大ベタ』というど迫力なものも登場します。
こちらもちゃんとご紹介したいと考えています。

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