iPhone日記004

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生まれは世田谷である。
目黒区との境目、道一つの違いというような場所だ。
 
2歳になるかならないかで引っ越し、今すむ大田区へ来た。
だから、世田谷時代の記憶はない。
 
不意に思い立って、次女とともに生まれた家のあった場所を探す小さな旅に行ってみた。
 
まず、私の母から事情聴取。
未熟児で生まれ保育器に入っていた私が退院し家で過ごすのだが
風邪を引かせると即病院に逆戻りという状況だったらしく
すきま風びゅーびゅーのボロ屋では大変だったという話。
銭湯が歩いて10分、線路の向こうだったという話。
となりには父の兄家族が住んでいたという話。
などなど。

現実の今の風景に、その話を重ねて昔の景色を思い描きたい。
 
今すむ場所から電車で30分。いつも通過している駅で降りる。
住宅地の中に、木々が生い茂る場所があって、そこは昔から水源の地で大事にされてきたようだ。
今も池があり、休みの日はボート漕ぎも大混雑。
地元民の憩いの場、そんな風情の所であった。
 
次女とともにボートに乗り、ゆったりとした時間を楽しむ。
私も赤ちゃん時代にのったのであろうか。。。
 
公園を後にして、クネクネ路地を歩くと、目的の住所にたどり着いた。
今は3階建ての大きな家である。
想像の翼を広げ、二件並んだ平屋を重ねる。
木の電柱、豆腐やのラッパ、カレーの匂い。。。
 
小さなオートバイで横浜に借りた工場へ向かう若き父の姿
小学校に上がる前の姉、おんぶひもで赤ん坊を背負う母など、
何となく思い浮かんだ。
 

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