モノクロ写真・撮影&暗室ワークショップ

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部屋の灯りを消す。
 
セーフライトという印画紙に感光しない赤い光だけをともす。
暗いが、すぐに目は慣れてくる。
 
引き伸ばし機にネガをセットし、タイマーのフォーカスチェック用ランプボタンを押す。
台盤の上のイーゼルに、明暗が反転したネガ画像が照らし出される。
 
手早くサイズ調整、ピント調整を行い、明暗が反転されたそのネガ像を観る。
 
ネガには全ての情報が詰まっている。
コレをいかに印画紙に焼き付けるか。
 
この時、私の脳内では撮影時の記憶とネガから読みとった画像がレイヤーとして重なり
1葉の写真が、はっきりとイメージされる。
 
そのイメージを得るためのコントラスト、露光時間などを予測して
短冊上にカットした印画紙をセット、最初のテスト露光をかけるのだ。
 
答え合わせは、現像液の中。
 
手早くするりと現像液にテストピースを投入し、時間を確認。
ゆっくりと竹のピンセットで均一な撹拌をする。

じわっと、紙の表面に黒と白の像が浮かび始め、
みるみるそれは写真となる。
どんなにキャリアを積んでも、この瞬間だけはときめく。
 
停止液、定着液と薬品に浸し、部屋の電気をつける。
明るい部屋で、テストピースをしっかり見つめ、吟味。

もう一度テストをするときもあれば、
即座に決断し、本番プリントへいく事もある。
 
またほこりを丁寧に払い、ピントを合わせ
印画紙をセット、大きく息を吸い込んで、さぁ、本番のプリントだ!
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
モノクローム写真の美しさに惹かれ、ずっとこだわってやってきた。
丁寧なプロセスできちんと焼き付けられた銀塩バライタ印画紙のモノクロ写真は
別格の美しさであると思っている。
「誰がなんと言うと俺はコレが美しいと思う!」
そんな叫びである。
 
そもそも“好き”に理由はいらない。
◯◯だから、◯◯の時代にあえて、とか、関係ない。
あの人はこう言っている、世の中はこういう論調だ、も気にする必要はない。
 
私に出来る事は、私が愛して、道具や薬品にまで凝りに凝り続けて
コレからもずっとやり続けたいモノクロ写真を
圧倒的な熱量でもって、熱血に、皆を巻き込みたい。
 
そんな想いだ。
 
これまでも皆に愉しみと美しさ伝えたくて、ワークショップの活動も精力的に行ってきた。
自分の作業場を開放したり、全国へと教える旅に出たり。
もうすぐ10年になる。
 
10年目に、この先さらに10年以上ずっと続けていけるような企画を考えた。

詳細はこちら
 
 
ともに歩めたらと思う。同志、求む!

 

 

 

 

 

 

 

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